江名町支所所属の金田徳二さん。
現在53歳になられた金田さんは24歳の時に結婚。漁師であった義父の後を継いで船に乗りました。
以前はサラリーマンをしていましたが、「船の仕事にやりがいを感じ漁師を一生の仕事」と決めました。
― 年間を通してどのような漁をされているのですか ―
5月~9月はウニ・アワビ漁。それ以外の時期はシラスやコウナゴなどの船曳漁をしている。
義父は採鮑(ウニやアワビを採る漁業)ではなかったが、船曳の漁が少ない時に「潜りをやってみてはどうか」と勧められて採鮑漁業を始めた。
― 採鮑漁業はどのような作業をされているのですか―
ウニ・アワビを採る時は素潜りで酸素ボンベはなし。潜って探して海面に浮上して息吸ったらまた潜る。これを何回も繰り返す。
深い所は6m位もあり、ウエットスーツを着ていても5月頃はまだまだ海水も冷たくて、天候の影響をうけやすい海での作業は本当に体力が勝負。
― 船曳漁は何人で作業をするのですか―
女房と二人だよ。自分の船を持った時からずっと二人。
夫婦船は珍しくはなく、網は機械で巻くから女性でも大丈夫。でも広大な海といっても車と同様に衝突事故もあって危険は伴う。
女房はウニの貝焼き加工もしているよ。
二人で船を作り一国一城の主になった時、嬉しい気持ちの中に責任と覚悟を持ちました。
そんな両親の背中を見て育った娘さんは、震災後に漁業関連の仕事に就き、全国の浜を舞台に活躍されています。
海を通じて受け継がれている家族の絆。
― 普段は何をされていますか?得意なことは?―
ツムツム!(ゲームの一種)
泳ぎは得意だよ。子供の頃は夕方まで、真っ暗になるまで永崎の海で遊んでいたな。
漁がない時でも毎日海は見に行く。
最後に
「いわきの海は本当にきれいだから、多くの人にいわきに来てもらいたい。
一日も早い福島の本格的な操業再開を心から願っている」と語ってくださいました。